「会議コーディネーター」と「会議ファシリテーター」との違い

~講座「課題解決のための会議のプロセスを考える」より②~

会議では「会議ファシリテーター」という会議を円滑に進行させるための役割が頭に浮かびます。特に、ワークショップを組み入れた参加型会議には欠かせない存在になっています。ファシリテーターも本来は会議の企画や準備などもその役割に入っていて、ここで言う「会議コーディネーター」の役割と重なり合う部分がかなりあります。名称が増えると混乱しますね。

この講座では、「会議コーディネーター」は「会議の道筋をつくる人」、「会議ファシリテーター」は「会議の場をつくる人」という2つの役割に整理したいと思います。

「会議ファシリテーター」は会議進行に必要なワークの手法を熟知し、目的や場面に合わせて使い分け、出席者の意見を引き出し、まとめ、共有することに主力を注ぎます。

一方、「会議コーディネーター」は、団体や組織が抱える問題点から課題を抽出し、その解決策を検討し、実際に動くためのプログラムを創り出すプロセスをデザインします。

ここで重要なのは、会議コーディネーターはあくまで「プロセスをデザイン」する役割で、コーディネーター自身が問題に対する解答を見つけるのではないということです。これは、会議ファシリテーターが会議進行をサポートし、自身が議論に参加しないという「役割を果たすための立ち位置」に留意するという点では共通します。

この立ち位置を守るということが、意外に難しい。特に、コーディネーター自身が団体や組織の一員である場合は、一層難しくなります。この場合、全体を見渡す「俯瞰の目」が必要になります。どうしても現状の問題点に目が行きがちですが、あえて、問題を取り巻く状況、背景、その問題が引き起こすであろう将来の課題などへの広い視野と関心が必要です。

会議のプロセスを考えるときのポイントは、「この会議は何のためにやるのか⇒会議目的の明確化」「この会議で何をするのか、決めるのか⇒会議の目標設定」「何回の会議で決めるのか」「どんな手法を使うのか」などです。ごくごく当たり前のことですが、この当たり前のことがなかなかできない・・・なぜでしょう?

そのあたりの事も含めて、次回からはもう少し具体的に書いていきます。