問題から課題を見つける

~講座「課題解決のための会議のプロセスを考える」より④~

さて、いよいよ本題に入ります。この講座のテーマは「課題解決のための会議のプロセスを考える」です。前回の「悩みを掘り下げ、ニーズを掘り出す」は、会議というより個人や仲間同士で語り合う、言わば会議の前段である「気付きを生み出す」段階です。そうして生み出した「気付き」を課題解決のための会議にするためには、まず、「課題の明確化」が必要です。

みなさんは「問題」と「課題」は同じだと考えていますか? 会議の現場でも、「問題」と「課題」を混同して、ほとんど同義で扱われているのをよく見かけます。

しかし、会議のプロセスを考えるとき、その2つをしっかり分けて考えることが重要です。前回ふれた「悩み」と「ニーズ」、今回の「問題」と「課題」の関係を説明すると・・・

「悩み」を整理して現状が抱えている「問題」を把握し、それを求める方向性を示す「ニーズ」に向けて、解決の行動として取り組むべき「課題」を設定するということです。

一見、ひどく面倒に感じるかもしれませんが、課題解決には課題の設定が極めて重要で、その設定を見誤るとせっかくの会議が時間の無駄になってしまいます。

例えば・・・

<悩 み> 知らない内に大事なことが決まっている

<問 題> メンバーに組織運営に対する不信感がある

<ニーズ> 話し合いをオープンにして、メンバー全員に知らせて欲しい

<課 題> 団体の意思決定の明確化と共有の方法

というような整理ができると思います。もちろん、同じ悩みに対する課題はひとつではありませんから、団体や組織の現状をしっかり把握して、解決すべき課題の優先順位や取捨選択が必要になります。こうした話し合いをしっかり積み重ねることで、メンバーがすぐに行動に移ることができる解決策を考えることができます。

つまり、課題解決のための会議のプロセスとは、メンバーそれぞれがすぐに行動に移すことができる解決策を考え、決定するための道筋のことで、会議のコーディネートとは構成メンバーがその道筋をスムーズに検討できるプロセスを作っていくことと言えます。