終わりよければ すべてよし ???

「てるみくらぶ」発券済チケットで自己責任の夫婦旅⑭ 最終回

プラハでの時間をのんびり過ごした私たちは、「帰りのチケットが無効になっていないか?」とドキドキしながら帰途につきました。

ホテルで待っていると、黒塗りのベンツがお迎えに。いわゆるハイヤーというのでしょうか、運転手さんもワルシャワのタクシーとは違い、とてもきちんとしていて丁寧な対応でした。おまけにペットボトルのミネラルウォーター付き。空港までの道のりがかなりゴージャスなものになりました。エミレーツの送迎サービスにはとても感激しました。

お陰さまで、チケットは有効。飛行機は往きと同じくビジネスクラスでしたが、プラハからドバイ区間は「エアバスA380型機」に乗りました。この飛行機は、ツアーのウリのひとつで「空飛ぶホテル」と言われているそうで、飛行機の2階がファーストクラスとビジネスクラス。ビジネスは「ミニポッド」型と言われるフラット・ベットシートが76席もありました。ひとつひとつがほぼ個室のように配置されていて、隣の人の顔は見えません。ひとりで好きな時に好きなことができます。

ただ、各席が独立しているため子どもは不安になるのか、シートベルトサインが消えると母親の席にベッタリはり付いている女の子がいました。折角の豪華な座席も、もともとビジネス客仕様なので、ファミリーには不向きなようでした。

そして、圧巻は機内食です。これまで機内食が美味しいと思ったことは一度もありませんでしたが、ここで出てきたステーキは本当に美味しかったです。「これが機内食?」と思ったほど。丁度、私の身体が肉を要求していたのかもしれませんが、旅の疲れが吹き飛ぶような気がしました。というわけで、なんだかんだありながらも無事に8日間の旅を終え、関西空港に帰り着きました。

名古屋への送迎バスの中で、出発日に名古屋駅で出会った母娘ペアに再び遭遇。聞くと、私たちとは全く異なる旅を楽しんだようです。何より驚いたのは、プラハからドイツのドレスデンまで足を延ばしたそうで、毎日2万歩以上歩いたとか。私たちは1日平均1万歩程度でしたので、そのフットワークの軽さにビックリ。同じツアーに申し込んでも旅の興味やスタイルは人それぞれ。そして、その気になれば意外と簡単に自分好みの旅アレンジが出来ることを実感しました。

こうして、てるみくらぶ倒産という驚きの事件からスタートした私たちのポーランドとチェコの旅は、現地の素晴らしさもさることながら、最後まで「自分ペース観光」を続けられたことが良かったと思います。それから、今回の一番の目的であるビジネスクラスを体験できたことで、てるみくらぶへの批判的な気持ちは半減しました。

帰国後、てるみくらぶを通して加入した海外旅行保険の料金は、返金してもらえることになりましたが、カード会社や旅行社との交渉はこれから。どうなることやら、帰ってからもなかなかスッキリしない「てるみくらぶの旅」でした。