ワルシャワ旧市街の復元は、市民の誇り

「てるみくらぶ」発券済チケットで自己責任の夫婦旅⑥

てるみくらぶ倒産の影響で被害を受けたのは、なんと約9万人だそうです。私たちは、その9万分の2でしたが、幸いにも発券済だったチケットでなんとかワルシャワに到着。その日は、早めの夕食後にほろ酔い気分でショパンの心臓が眠る聖十字架教会まで散策。てるみくらぶのスケジュールでは、そのほか旧王宮と旧市街広場にも行く予定のようでしたが、長旅の影響で気力ゼロ、その日はそれでおしまいです。

翌日は、ホテルのコンシェルジュに予約してもらった「半日市内観光」へ。日本を出発する前に日本語ツアーを探しましたが、どのツアーも受付期限を過ぎていてアウト。しかたなく現地調達となりました。なので、説明は全て英語です。マイクロバスに乗り込んだら、既にほぼ満員。ヨーロッパ系やアラブ系など国際色豊かな人たちが、狭い車内に静かに座っていました。もちろん(?)、日本人は私たちだけです。

ガイドの男性は、とてもまじめで熱心。「そこは端折っていいよ」というところまで、細かく丁寧に説明してくれました。ただし、私の英語力では半分以上、理解不能。それでも短時間に不案内な場所をいろいろ見て歩くにはベストな選択だったと思います。

パンフレットに2~3時間と書いてあったので、そのつもりでいたところ、たっぷり4時間はかかりました。ショパン像があり、毎年夏にはその像の前でコンサートが開かれるワジェンキ公園の広い敷地内をゆっくり歩き、旧市街では点在する見どころをひとつ一つ見て歩きました。特に旧市街は、第2次世界大戦で壊滅状態だったところを市民の寄付で昔の姿に復元したそうで、「政府のお金ではなく、市民のお金で復元した」と熱心に語るガイドは、誇りに満ちていました。

そのほか、ワルシャワ蜂起記念碑やワルシャワゲットー(ユダヤ人隔離地域)記念広場など、忘れてはいけない戦争の歴史が、今尚、身近な記憶として残っており、また、それを残していかなければならないという人々の思いが、熱いガイドの語りから伝わってきました。これは、日本語ガイドでは感じ取れない感覚だったのかもしれません。

4時間の観光中、短いトイレ休憩のほかは歩きっぱなし、もちろんフリータイムなし。母語が英語ではない人たちもいたようですが、行く先々で質問が飛び交い、遠慮がちな日本人ツアーに慣れた私にはとても新鮮でした。解散後、ホテル横のカフェで軽食をとった後、ワルシャワ中央駅からクラクフへ向けて電車で移動。前日に指定席を取りがてら駅を下見しておいたので、迷うことなくホームへ行くことができました。当初の予定では14時台の列車の予定でしたが、満席で買えなかったため16時台に変更。そのお陰で、余裕をもって乗り込むことができました。14時台だったら乗り遅れていました。よかった、よかった。