人生の転機を考える

先日、活動仲間と雑談中、「そろそろ人生を振り返ってみよう」という話になりました。60代半ばまで生きてきて、自分たちはどのようなモノやコトに影響されてきたのかという関心もありました。

そのために、まず、それぞれの人生の経過を「人生曲線」という簡単な曲線グラフにし、仲間内でシェアしました。60年以上続けてきた長~い人生ですので、中にはもう忘れてしまったこともありましたが、仲間の話を聞いて思い出すという効果もありました。その結果、2つの共通点があることが分かりました。

共通点のひとつは、特に人生の前半は親の影響を強く受け、それが生き方の選択に大きな影響を与えているということ。二つ目は、どの人にも「挫折」はありますが、大きく落ち込んだとき、そこから這い上がるために動いたことが次のステージへ進む切っ掛けになったということです。

親の子どもへの影響力の強さは驚くほどで、私はひとりっ子ということもあり、結婚もし子どもを産んだ30歳になってもまだ、親の価値観に縛られていました。ようやく自分自身の考えで人生の選択が出来るようになったのは40歳を過ぎてからです。そんな気づきから「自分は親としてどうだったか」という視点での振り返りも必要だと感じました。

また、私たちが挫折感をもったとき、何をしたのかというと、「資格試験を受ける」「新たな活動を始める」「学校で学び直す」など、いわゆる「学習活動」を通してピンチをくぐり抜け、生きる力をつけてきたということが分かりました。言い換えれば、ピンチが転機となり、次のステージを切り拓いてきたということです。

私自身、これまでに大きな転機が何度かありましたが、それをどうやって切り抜けてきたかを改めて考えたことはありませんでした。大きな困り事を前にして、「とにかく何とかしなくっちゃ」とガムシャラに進んできました。そのように歩いてきた道程を俯瞰の目をもって振り返ることができるのも、60代だからこそだと思います。

このワークを通して思い出したことをもう一つ。30代で出会ったある大先輩に言われた「妻になっても果たさなくてはならない社会的役割がある」というひと言。当時、専業主婦だった私は、その意味をしっかりと理解することは出来ませんでしたが、今考えるとその後の人生に強い影響を与えたメッセージだったと感じます。

人生というのは、いろいろな人たちとの出会いと、その人たちが発した貴重なメッセージに彩られて出来ていると思います。だからこそ、人とのつながりが重要なんですね。