悩みを掘り下げ、ニーズを掘り出す

~講座「課題解決のための会議のプロセスを考える」より③~

どんな団体や組織にも悩みはあります。しかし、ただの悩みでは会議のネタにはなりません。議論の俎上に議題として上げるにはいくつかの手順が必要になります。

漠然とした不安や悩みが実はすぐに解決しなければならない問題につながっていたり、一見、個人的な悩みに見えても、実際は団体の問題として取り組まなければならない場合もあります。

課題解決のための会議は、この漠然とした不安や悩みからスタートするといっても過言ではありません。ただし、メンバーが集まって悩みを語り合うだけでは、もちろん解決しません。その不安や悩み、時には不満などがどこから生まれてきたのかを探る必要があります。

ワークで「あなたの団体の課題は何ですか」という問いに即答できる人は、意外なことに少数派です。「私だけに仕事が回ってくる」「こんなことしていていいのかな」「長く活動しているけど、その内容を周りの人に分かってもらえない」「知らない内に大事なことが決まっている」「会費が何に使われているのかわからない」など、団体や組織にはいろいろな不安や悩み、不満が埋まっています。

まず、自分の悩みがどこから来ているのかしっかり掘り下げて考えてみましょう。そしてその悩みが、個人的なものなのか、団体や組織の問題なのかを確かめましょう。

「私だけに仕事が回ってくる」⇒負担の不公平感

「こんなことしていていいのかな」⇒将来的な活動への不安感

「長く活動しているけど、その内容を周りの人に分かってもらえない」⇒承認への欲求

「知らない内に大事なことが決まっている」⇒組織運営への不信感

「会費が何に使われているのかわからない」⇒会計処理への不信感

漠然とした不安や悩みには、実は不公平感や不安感、欲求、不信感などが背後に存在しており、それを放っておけば活動が行き詰まり、団体や組織が崩壊する危機を招くかもしれません。

悩みのルーツを見つけたら、次は「どうしたいのか」「どうなりたいのか」というニーズを考えてみましょう。「メンバーで分担したい」「活動の目指す方向を見つけたい」「周りに知ってもらうために宣伝したい」「話し合いをオープンにしたい」「会計をしっかりした人にお願いしたい」など、したいことがはっきりしたら、後は、それをどう実現するのかをプランニングしていきます。

次回は、今回の「悩み」と「ニーズ」の関係を「問題」と「課題」に置き換えて考えます。