仲間とつながる参加型情報交換会の演出

私が所属する補助金事業の事務局では、手続き事務だけでなく、補助金事業に参加することにより、終了後も継続的な活動をしていくための仲間づくりのお手伝いもしています。

補助金は単に資金を得るためだけの手段ではなく、同じ補助金を受ける団体同士のつながりをつくることで、活動者間の情報や知恵を交換できると思います。そのための場として設定したのが「情報交換会」です。

対象期間である今年5月から現在までに3回の情報交換会を実施しました。ひと言で「団体間のつながりをつくる」と言っても、ただ交流の場を設定するだけではなかなかつながれません。それは、1回目と2回目の様子を見て分かってきました。積極的につながりを求めて声をかけることができる人はほんのひと握り。それ以外の人は、仲間内で話し込むか、途中で退席してしまうという状況でした。

これではせっかくの場を活用してもらえません。そこで、3回目はそれまでのグループワーク中心を全体ワーク中心に変えてみました。既に事業を完了した10団体に3分間のプレゼンをしてもらい、それに対する聞き手の意思表示をカードを掲げることで示してもらいました。参加者は、片手に「いいね」カード、もう一方に「協力するよ」カードを持ち、プレゼンが終わると発表者に向けてカードを上げてエールを送ります。

最初は、上げる方も戸惑い気味で、「どうしたもんだろう」という表情でした。ところが、プレゼンが進むうちに聞く側も段々と積極的になり、中には2枚同時に両手でカードを上げて応援する人も。プレゼンする方も、聞き手の感想をその場で見ることができるので、少し照れながらも笑顔がこぼれていました。

プレゼンが終わった後は、「応援するよ!! 」カードにメッセージを書き込み、その後の交流タイムで直接カードを手渡して話すことで、新たなつながりが生まれたようです。事務局内でも「『応援するよカード』に書くことで自分の考えをまとめた上で話せるので、話が弾んだのでは」との感想があり、こうした小道具を工夫することでシャイな活動者のみなさんが団体外の仲間に積極的につながることができると確信しました。

これから、この手法をブラッシュアップして有効なワークに育てていきたいと思います。