ボランティア養成講座と意識づくり

温志遊善の活動報告①

私の住む愛知県豊田市では、公民館を「交流館」(正式には「生涯学習センター交流館」)と呼びます。市内に28館あり、中学校区に1カ所設置されています。

黄色のTシャツが「温志遊善」のユニフォーム

温志遊善は、その中のひとつである猿投台交流館で、7月から4回にわたって「高齢者の居場所づくりボランティア養成講座」の企画運営に関わってきました。そして、昨日、無事に終了しました。

この講座は、同館がモデルとして取り組む事業で、「企業との連携」が大きなテーマ。そのほか「いろいろな人が参加できる」「継続的な運営」「移動手段の確保」が「ねらい」です。講座に集まったのは、女性ばかり19名。なぜか、男性はひとりもいません。

私たちが依頼を受けたのは、講座のなかのグループワークのファシリテーション・・・と思っていました。が、打ち合わせしていくうちに講座全体の組み立てについても交流館職員のみなさんと話し合いながら創っていくことになりました。

「高齢者の居場所づくり」は、全国でも多数の事例があり、受講者のみなさんにも既に何らかのイメージがあるようでした。主催者側もなんとなく「カフェ」をイメージしていたこともあり、当初はそこに向かって話し合いが進んでいきそうな気配でした。

そこで、私たちが提案したのは、「ボランティアのみなさんの活動への主体的意識を育て、それを共有すること」。そして、これから始まる活動の基盤をしっかり固め、継続的な運営を目指すことです。

これまでのボランティア養成講座は、予めメニューを整えてから受講者を募集し、主催者側の求める人材を養成するというものが一般的でした。ところが、今回の講座は全くの白紙からスタートし、毎回、交流館職員と温志遊善のメンバーとがじっくり時間をかけて講座をふりかえり、問題点や課題を共通認識し、次の内容を考えるというスタイルで進行しました。

このような講座の進め方の欠点は、とても時間がかかることです。私たち温志遊善メンバーだけの打ち合わせにも充分時間をかけ、5名が納得できるまで協議し、その結果を提案として交流館に伝えることを何度も繰り返しました。

一方、受講者の意識づくりにも時間がかかります。講座途中、受講者から「同じことばかり話し合っている」「話合いを続けていけばいくほど難しくなる」という声もあり、受講者から活動主体者への意識変化を促す難しさを実感しました。

最終回では、あるイベント会場で受講者全員が地域の人たちへのヒアリングを実施したところ、彼女たちの自然なアプローチのかけ方やヒアリングマナーの良さに驚き、感心しました。受講者のほとんどが既にいろいろな活動を経験しており、その活動を通して人として充分に成熟した人たちだと感じました。

このようにタップリ時間をかけて創り上げていく講座は珍しく、温志遊善にとっても貴重な活動の場でした。10月から始まる後期では、具体的な活動を創り上げていく予定です。どんな講座に仕上がるのか、今から楽しみです。