あなたの居場所はどこですか?

「自分の居場所」がありますか?

そもそも「居場所」とは何を意味するのでしょうか。簡単に言えば「居る場所」ということですが、そのほかにも「存在する場所」や「能力を発揮できる分野」という意味を含むこともあるそうです。

そう考えると、「自分の存在を確かめられる場所」や「自分の得意分野」も居場所ととらえることができます。

近頃は地域の高齢化が進み、「高齢者の居場所」の必要性や重要性に関心が集まっています。地域の公共施設で高齢者を対象にしたカフェを開くケースも増えています。そこに集まる人たちは、お茶とおしゃべりを通して地域の人たちとの交流を楽しむというイメージが一般的です。

しかし、一方で、「仲間」と「それ以外の人」との間に微妙なギャップがあり、既に出来上がったグループに後から入りにくいという声も聞かれます。オープンなカフェという場でも「常連さん」と「一見さん」では、居心地に大きな差が出来てしまうようです。

見方を変えると、「自分の存在を確かめられる場所」として、カフェは常連さんにとっての居心地の良い居場所に成りがちで、そうなればなるほど他の人が行き難い場所になってしまうという問題が起きています。つまり、そのつもりでなくても常連さん以外を排除してしまうということです。

こうした取り組みでいつも気になるのは、どうしても対象者(ここでは高齢者)が「お客さん」になってしまうことです。もてなす側ともてなされる側というスタイルから一歩踏み出した居場所をつくることは出来ないのでしょうか。

居場所はカフェだけではありません。そこに集まる人たちの「得意分野」を活かし、高齢者という括りではない存在として認められる場が必要だと思います。趣味を活かすことはもちろん、仕事で培った技術を別の分野で活用することもできます。何より、これまで生きて積み重ねてきた膨大な経験智という情報を持っています。

元気で能動的な高齢者を「放っておいても自分から動くので大丈夫」と対象から外すのではなく、元気な人もそうでない人も一緒になって「自分を活かすこと」を楽しめる場を「居場所」として創り出すことができないものかと考えているところです。