★出版予告 スペインに囲まれたイギリス ジブラルタル

旅の疲れは万病のもと

みなさんは、ジブラルタルがどのような国なのか知っていますか? 「ジブラルタル海峡」という名称を一度は聞いたことがあるものの、どこにあってどのような場所なのかをご存じない方も多いのではないでしょうか。

ジブラルタルは、イベリア半島の南東端に突き出た小さな半島にあるイギリスの海外領土です。つまり、周りをスペインに囲まれた小さなイギリスです。ジブラルタル海峡は、地中海から大西洋への出入り口に当たる場所なので、海外交通の要所であり、軍事面でも重要な要所です。

とても小さい町なので、観光ツアーも半日で済んでしまいます。私たちが選んだのは「ジブラルタルショート観光」で所要時間2時間のコースです。

小回りの利くマイクロバスに乗り込んで、まずはヨーロッパ・ポイントへ。目の前に海峡が広がり、青い海と空、そして真っ白なモスクと灯台が目に眩しく映ります。本当に爽やかな景色です。目の前を大小の船が行き交う様子を見るのも楽しいものです。モスクの後ろには、ジブラルタルの象徴である「ザ・ロック」がそびえ立ち、私たちに迫ってくるような迫力。海抜412mの頂点へは、ロープウェイで登ることができるそうですが、私たちはあまり興味が持てずパス。

岬の次は「聖ミカエル洞窟」です。ここは、大きな鍾乳洞で、青や赤の照明で演出された光景は、ヨーロッパ的とでもいうか、日本の秋芳洞とは一味違う印象です。次に向かったのは、野生のサルがたくさんいるという展望台「エイプス・デン」。眼下に広がる景色そっちのけで、サルの撮影会のような状況に。パシャパシャというシャッター音に驚きもせず、悠然とモデルを務めてくれました。

ここを最後にショート観光は終了。船に戻ってひと休みし、午後は歩いて町の様子を見に行きました。船から市街地までは20~30分で、お散歩にちょうどいい距離でした。街灯にハンギングバスケットの花が飾られ、おしゃれなお店が立ち並ぶ町は、イギリス風の雰囲気で、私はどことなく横浜の元町を連想してしまいました。ウィンドウショッピングをしている内に、だんだんとお腹が痛くなり焦ってトイレを探しましたが見つからず、結局、ひなびた雰囲気のカフェに飛び込み事なきを得ました。見知らぬ街での自由散策で一番困るのはトイレ。なにしろ土地勘もなく、場所を教えてくれるガイドもいませんので。日本ならコンビニという手がありますが、海外ではカフェが一番無難な選択だと思います。

そんなこんなで、午前、午後の2回に分けての短時間観光を終えて船に戻ると、またまた仰天ニュースが待ち受けていました。水彩画教室で仲良くなったNさんが観光途中に具合が悪くなり、救急車で運ばれたというのです。この日は、私たちとは別行動でしたが、3人グループで観光していた彼女は、昼食中に突然倒れて呼吸が止まり、救急搬送されたそうです。幸いにも、一緒にいた友人が元看護士で、その適切な処置のお陰ですぐに意識を取り戻し、病院に運ばれたものの入院もせず、船に戻ってきました。その上、帰船時間に間に合わせるために、歩いて帰ってきたというのですから驚きです。聞けば、ずっと風邪気味で体調が悪かったとか。出航して40日以上が過ぎ、旅の疲れがたまってきて、そろそろ体調に変化が現れる時期になったようです。幸いなことに彼女は、帰国後精密検査を受けたところ、どこにも異常はなかったとか。彼女の気力と体力に脱帽です。

★これは「おきらく夫婦のサラッと世界一周・ピースボートで巡るヨーロッパ編」の予告版です。近日出版予定の本編にご期待ください!!