★出版予告 城壁と教会と青い海

戦いの歴史の町 ドブロブニク

バーリを出て、ほどなく船はドブロブニクへ。クロアチアの最南端に位置するこの町は、1979年に世界遺産に登録された「アドリア海の真珠」と謳われる美しい町です。ここは海の貿易で栄え、貿易で得た富と外交術で15世紀~16世紀に最も発展したといいます。私たちシニア世代には、クロアチアというより旧ユーゴスラビアと言った方が分かりやすいかもしれません。

ここは、日本でも人気の高い観光地で、城壁に囲まれたオレンジ色の屋根とアドリア海の真っ青な海のコントラストが美しい名所です。ですが、1991年のユーゴスラビア崩壊に伴う紛争で、セルビア・モンテネグロ勢力によって7か月間包囲され、その砲撃で大きなダメージを受けました。私たちが散策した旧市街にも砲弾の後が生々しく残っていて、歴史とか昔話ではなく、私たちの生きている時代に起こった戦いであることを切実に感じました。

船が着岸した港から旧市街地へは、バスで40分程度。途中、旧市街地が一望できるポイントに立ち寄り記念撮影。その後、城壁内に入る前にレストランでランチタイム。同席した90歳の男性が今回で10回目の参加と聞きビックリ仰天。船旅が、健康でイキイキした彼のライフワークになっているようでした。見習いたくても、そう簡単には真似できることではないので、話を聞いた参加者たちは驚くやら、感心するやら。ひょっとすると、長寿の秘訣は旅の適度な緊張感かも知れないと勝手に納得しました。

昼食を終え、いよいよ城壁内へ。ピレ門をくぐり、オノフリオの大噴水へ。その前にあるフランシスコ修道院から現地ガイドの案内がスタート。この修道院にはクロアチア最古の薬局があり、今も営業中。店内はアイボリーでまとめられた清潔な雰囲気で、棚にズラリと並べられた薬瓶がオシャレなブティックのようでした。

道路には石が敷き詰めてあり、雨が降るとツルツル滑りそう。「これぞヨーロッパ」というような小じゃれた裏道を散策し、絵になる路地を見つけると撮影会のように一斉にパシャパシャとシャッターを切ります。ふと見上げると城壁の上を歩く人たちの姿が見え、上も下も観光客がいっぱいで、まるでテーマパークです。地震で崩壊した後、17世紀に再建したというバロック様式の大聖堂を見学後、フリータイムに。1人参加のTさんと私たちの3人で散策することにしました。私は、青空市場をひやかして試験管入りの香辛料を購入。日本語を勉強中だという現地の人との束の間のおしゃべりを楽しみました。

当初は、「城壁には登らない」と決めていましたが上を歩く人を見上げている内に、「上からの風景はどうだろう」と気になりだし、結局2㎞の城壁を一周することに。集合時間に間に合うか心配でしたが、上って大正解でした。宮崎駿監督の「紅の豚」に出てくる風景が目の前に広がり、その美しさに感動しました。あいにく曇天だったため、海の青さはイマイチでしたがここをパスしたら一生後悔するところでした。~城壁散策の詳しい様子は本編で紹介します~

★これは「おきらく夫婦のサラッと世界一周・ピースボートで巡るヨーロッパ編」の予告版です。近日出版予定の本編にご期待ください!!