ミッション構築会議が大切な理由

活動の芯をつくる会議のもち方講座④ ~運営基礎編 その2~

前回、「ミッション」とは、団体がこれから果たしていく社会的な役割や使命のことだと書きました。この「社会的」ということがとても重要です。個人的な楽しみや満足に終始するものではなく、常に地域や社会全体を意識して活動をしていくための方位磁石のようなものです。羅針盤といってもいいでしょう。

これを決めていないと、メンバーが自分たちの活動を何のためのものなのかということをハッキリ意識できません。普段の活動をしているだけなら特に問題は起こらないかもしれませんが、何らかの原因で意見の食い違いが生まれ混乱したときに役立のがミッションです。

ミッションは、会議で議論が白熱し、メンバーが感情的になった時にこそ威力を発揮します。みんなの意識を活動の根本に戻してくれるからです。そして、「今、本当に重要なことは何か」を正しく選別していくためのフルイになります。そうすることで、団体が空中分解してしまう原因を取り除いてくれます。

では、どのようにミッションを構築していけばよいのでしょうか?be2b96c064a4b1d6bbc1a4b43f95c09f_s

難しいことはありません。次の3つの問いをメンバー全員で考えていきましょう。

  1. この活動が必要だと思う、今の地域や社会の状況、問題はどのようなものですか? (社会的課題)
  2. 「誰のために(対象)」「何をする(活動内容)」活動ですか?
  3. 活動を続けていくことで、地域や社会がどのように変わっていくと思いますか? (目的&目標)

この3つの問いに答えていくだけで、活動で注目する「社会的課題」やお役に立ちたいと思う「対象」、みんなで創り上げていく「活動内容」がハッキリ見えてきます。そして、将来への道筋の手がかりとなる「目的&目標」を見つけることもできます。

ここで、注意したいのは、会議の内容を話しっぱなしにしないこと。必ず紙に書き留めておきましょう。紙は、付箋紙、コピー用紙、模造紙など使いやすいものならなんでも。ただし、出席者全員でミッションを作り上げるための会議ですから、みなさんが参加しやすい方法を考えてください。

オススメは、付箋紙と模造紙。まずは、メンバー個々で「社会的課題」「対象」「活動内容」「目的&目標」を項目ごとに付箋紙に書き、それを模造紙に貼って全員が見えるようにして「団体としての考え」をまとめていきます。この方法は、時間がかかります。しかし、考え方がバラバラの人たちが、一つの活動を組み立てていく仲間になるために欠かせないトレーニングだと思って、しっかり取り組みましょう。メンバーの考え方を知るまたとないチャンスです。

さて、最後の仕上げです。こうして出てきた団体としての考えを一つの文にまとめます。メンバーが合意できれば、どのような文でも構いません。

例えば・・・

私たち「○○○(団体名)は、●●●(社会的課題)を解決するために、△△△(対象)への▲▲▲(活動内容)を通して、□□□(目的&目標)の実現を目指します」

のような文が一般的です。このように必ずひとつの文にまとめることがポイントです。そして、大きく書いておきましょう。色々な場面で使いますので、メンバーの誰もが理解できる分かりやすい文章にしておくことをお勧めします。

このミッションは、団体や活動がどのようなモノかを端的に表す説明文と考えてください。ですので、地域の人たちに自分たちの活動を説明するときにとても役立ちます。ミッション構築会議で共有することで、「メンバーによって話が違う」ということも防げます。それは、結果的に団体への社会的信用を高めることにつながります。