大人は何から学ぶのか Ⅱ

85b558cd21f8a63fc8b1d98a3c98fd78_s人は人からしか学べない

大人の学びは、大人として成長するためのものです。

その学びは、誰かからお膳立てされたり、強制されたりするものではありません。

学校を卒業し、就職、結婚、親になる。その一連の流れの中にも学びは無限にあります。つまり、生きていくなかで起こる様々なトラブルを解決するために必死に考え行動することが「大人の学び」につながります。今、流行のアドラー心理学では、「人間の問題は、すべて対人関係上の問題である」と考えます。私は、心理学に詳しくありませんので、専門的なことはわかりません。しかし、これまでの人生経験から人の悩みの原因のほとんどが人間関係だと感じています。

昔から「人のふり見て我がふり直せ」といいますが、良くも悪くも人との関わりから様々な影響を受けます。「朱に交われば赤くなる」とは、交友関係や環境の大切さを表したことわざで、思春期の頃、親からよく聞かされました、主に悪い意味でですが。

このようにある意味やっかいで煩わしい人間関係ですが、ヒトとして成長するために不可欠な「大人の学びの場」と考えることができます。昨今、人と関わることが苦手な若者が増えているようですが、人間関係も訓練しなければ上達しません。人間関係づくりは、単にコミュニケーション技術を習得すればできるというものではなく、大げさに言えば、社会の仕組みを理解したうえで展開していかなければならないものだと思います。

特に、大人になってからの人間関係は、常に社会とつながっています。その構造が理解できていないと、自覚のないまま、トラブルの種を周囲にまき散らしながら生きていくことになります。そして、いくら努力しても「常識がない人」というレッテルを貼られ、トラブルは増えていくばかり・・・などという状況になりかねません。

そのような状況に陥らないために、また、そのような状況から脱出するために、まず「この人のようになりたい」と思う人、「この人なら信頼できる」と思える人をモデルにして、自分の言動や行動のチェックをしてみましょう。そして、その人に有って、自分に無いところを見つけ、少しずつ「なりたい自分に近づけていく」努力が、社会で生きていくための「大人の学び」だと思います。