「1カ月で実家を空(カラ)にするぞ大作戦!! part1」ひとりっ子シニアの実家じまい③

実家を売却するためには家を解体し、更地にしなくてはなりません。解体する前に家中に堆積している様々な不用品を何とかしなければ・・・。

今は、モノを捨てるのにもお金が掛かるご時世です。さて、どこから手を付けたらいいのか。

「出来るだけお金をかけずに不用品を処分したい」しかもタイムリミットは1カ月後。焦る思いで取り組んだ「実家整理大作戦」開始です。

まずは、貴重品や重要書類を捜索

「とにかく時間がない。間に合うのか」というのが、整理を始めたときの心境です。

入院中の母の見舞いや所用をこなしているとアッという間に時間は過ぎてしまい、不用品の整理どころではありません。可能な限り夫と娘との3人体制で片付けましたが、遅々として進みません。

最初にしたことは、貴重品と土地の権利書や通帳などの重要書類の発掘。何しろ、高校卒業後、実家を離れて45年以上経っているため、母が何をどこにしまっているのか皆目分かりません。母の記憶を手掛かりにほとんど宝探し状態で探し回りました。重要な書類などを無事見つけてホッと一安心。

次は請求書や領収書のチェックです。突然の入院だったので、新聞やお弁当などの宅配してもらっていたものを全て止めなくてはなりません。請求書や領収書をチェックしながら、定期的に何を取っていたのかをつきとめていきました。

こうした作業をしていく内に、いかに母と私がコミュニケーション不足だったかを思い知りました。私は母の日常生活をほとんど知りませんでした。「大丈夫。何も困ってないよ」という言葉を信じて、知ろうとしなかったことを痛感しました。

こうして、当面しなくてはいけないことを済ませた後は、いよいよ不用品の片付けに取り掛かかったのですが、日帰りではらちが明かないのでビジネスホテルに泊まり集中して片付けることにしました。

困ったときはプロに聞く

本格的に整理を始める前に、家の解体業者に下見をしてもらい、現状で不用品処分にいくらかかるかを見積もってもらいました。モノが溢れる家の中を見て「多いですね」とひと言。その業者は解体だけでなく、残った不用品の処分も引き受けてくれるというので、期限までに出来るだけ片付けて残ったモノは業者に処分を依頼することにしました。

そこで、業者に「何を優先的に片付ければ費用が抑えられるか」と質問したところ、「衣類」「ふとん」「カーテン」の3種類を片付ければかなり節約できるとのこと。つまり、布関連を何とかすれば何とかなりそうです。

とはいえ、見回せば衣類やタオルなどの布製品ばかりが目につきます。落ち着いて確認すると押し入れという押し入れにプラスティック製の衣裳ケースがズラリと並んでいます。それはもう見事というしかない量です。もちろん、全てのケースの中には新旧取り合わせた衣類がギッシリ詰まっていました。ザッと数えただけでも50個以上。見ただけでウンザリしたのは言うまでもありません。

それでも片付けなくてはなりません。夫と私と娘で結成した「片付け隊」は、「衣類・ふとん・カーテン一掃」をスローガンに黙々と作業を開始しました。

分別は不用品処分のはじめの一歩

作業を進めていく上で混乱したのは、自宅と実家のゴミ出し分別ルールがまるで違っていることです。最初は、いちいちスマホで確認していましたが、気付くと我が家の分別ルールで処理していて、慌ててやり直したりするので時間がかかります。

もちろん、無料で処分できるゴミステーションや処分場なども積極的に活用しました。実家のある市では、処分場に他市ナンバーの車で搬入すると住民の身分証明書などが必要らしく、私も母の保険証の提示を求められました。ゴミ収集日に合わせて、わざわざ早朝に自宅から実家へ向かい、指定ゴミ袋に詰め込んだ不用品をゴミステーションに運んだこともあります。まだ使えそうでも資源化できないモノは「ゴミ」になってしまうことを実感しました。

それでも、処分が間に合わず最終的に業者に依頼した金属類などは、分別しておいただけで処分費がダウンしたようです。業者が言うのには「分別に時間がかかるとそれだけ人件費が上がる」とのこと。要するに業者が処分し易くしておくことでコストを抑えることが出来たのです。

今回はここまで。「1カ月で実家を空(カラ)にするぞ大作戦!! Part2」へ続きます。