「実家を売る!! どうやって?」 ひとりっ子シニアの実家じまい②

実家の母が突然入院。

車いす生活になり、ひとり暮らしの限界を迎えました。

そこで、一人娘の住む町へ引っ越すことに。

自然の流れで「空き家になる実家をどうするのか」という大問題に直面することに。

右往左往しながら取り組んだ「実家売却ストーリー」を書くことにします。

なぜ売却を急いだのか

母が入院した2週間後から、住宅売却に関する情報収集を開始しました。それ以前、元気だった頃から「実家の片付け」に関する本を買い集めては読んでいましたが、「実家を売る」という発想はありませんでした。それというのも、年々出来ることが減っていく母を見て、施設への入居を勧めても「動けるうちは我が家で暮らす」と言い張り、実家近くの施設を見学に行っても「時々は家に帰りたい」という母の気持ちを尊重して、亡くなるまではそのままにしておくつもりでした。

しかし、入院中に調べていく内に重大なことが分かってきました。母は常々「貯金は無いからね」と言ってはいましたが、本当に何もありませんでした。収入は年金のみ。今後の生活は、支給される年金だけで賄わなくてはいけません。何かあった時のためのお金を確保しておく必要性を強く感じました。ということで、いずれ私が実家を相続するのではなく、売却して母の貯えを確保することを選びました。もちろん、母の了解を得られたからこそ出来た事ですが。

このような事情を抱え、売却に踏み切ったのです。

業者探しと業者選びの決め手

「業者探し」と言っても、私の頭の中には不動産会社の店舗を一軒一軒訪ねて話を聞くイメージしかありませんでした。しかし、ネットで実家近くの不動産会社を探している内に「不動産一括査定」のサイトを見つけ、早速、依頼しました。

メールで依頼するとすぐに4つの会社に査定依頼したとの連絡がありました。いずれも実家から比較的近い場所にある会社でした。翌日、A社とB社からメールで査定額の連絡があり、しばらくしてC社からも電話がありました。3社の担当者から話を聞くことで、自分がどのような売却をしたいのかがハッキリしてきました。結局、4社のなかの1社からは最後まで連絡がありませんでした。

実家は築50年の木造家屋なので、「古屋付き土地」という扱いになるとか。最初、3社とも「仲介」で売った場合の金額を提示してきました。その額は想像していたものより高かったのですが、それはあくまで希望価格で、買い手がつかなければ1年以上売れないこともあるそうです。そんなに待ってはいられません。

そこで、「買い取り」してもらえるのかを打診したところ、A社は建売業者を仲介することで待たずに売れる状況をつくってくれました。また、C社は「買い取りも出来ますが、かなり安くなりますよ」という事で「一定期間仲介で出してみて、反応が無ければ買い取りというのはいかがですか」とアドバイスしてくれました。じっくり検討した結果、C社に「安くなってもいいから」と買い取りをお願いすることにしました。

理由は、仲介物件にすることで雑事が増えることを避けたかったからです。見学希望者がある度に往復3時間かけて対応する自信がありませんでした。そしてなにより、何も分からないこちらの雑多な質問に、丁寧に答えて頂いた担当者のMさんの人柄が信頼できたからです。

ということで、業者探し開始から約1カ月でC社と売買契約を結びました。

売却して良かったこと

良かったことは、何といっても「空き家」になる実家の維持負担から解放されたことです。これは、精神的にとても大きなことです。

それから、売却することで明け渡し期限が決まり、それに伴う片付けが短期集中で出来たことです。実質1カ月で、木造2階建てにギッシリ詰まった不用品を片付けることができました。母の元気な頃から「こんな大量の不用品をどうやって片付けるの?」というお手上げ状態から、一部業者にお願いしたものの、両親の大切なものを一つひとつ確認しながら処分できたことは本当に良かったと思います。

売却で残念だったこと

たった一つ。仲介ではなく買い取りにしたことで、売却額が大幅に減ってしまったことです。しかし、それはこちらの都合で致し方なかったことなので、金額については納得しています。

「実家を売る」ときの状況は人それぞれなので「こうすれば良い」という決め手はないと思いますが、より高く売るためには、最低3カ月程度の仲介で売れるかどうかの「様子見期間」が必要かもしれません。

次回は、大量の不用品とどのように格闘したのかを書く予定です。