読んでよし、書いてよし 電子書籍のすごいとこ

私が電子書籍を読むための道具であるAmazon kindleを購入したのは、2015年のこと。かなりの読書家である友人が3台購入して、そのうちの1台をお風呂に持ち込んで読書しているという話を聞いたことが切っ掛けです。その頃は、kindleがどのようなモノかもよく知りませんでした。そう、かなりの情報不足だったのです。

実際にkindleを手にして本との関わり方が激変しました。シニアになってから電子書籍と付き合い始めた私の読書法などを紹介します。

断捨離で見つけた新たな読書法

当時、私なりの断捨離を実行していて、それまで買いためていた書籍を思い切って買い取り業者に引き取ってもらったこともkindleに興味を持った一因でした。私は、どうやら「読書好き」というより「本好き」なようで、更に言うなら「本好き」というより「本買い好き」です。つまり、購入した本のうち実際に読んだ本がかなり少ないということです。なので、興味や関心のある本を手当たり次第に購入してしまうという悪癖に悩んでもいました。

何故なら、我が家の至る所に本の塔が出来てしまったからです。地震が起きたら、崩れた本に阻まれて逃げ道を見失う危険すらありました。身の安全を確保するためにも、本の整理は絶対に必要な作業でした。そして、業者に送るべく段ボール箱に詰めていったところ、なんと8箱ありました。その3年ほど前にも同様に引き取ってもらったのですが、そのときは10箱あったので、かなりの量を処分したことになります。

断捨離のおかげでスッキリした我が家を何とか維持したいと思い、導入したのがkindleだったのです。「本買い好き」の悪癖は、この年齢になると完治は難しく、衝動を抑えてもついつい買ってしまいます。紙の本だとスペースを取られますが、電子書籍なら文庫本の大きさのデバイスに何冊でも入れておくことができます。これは便利。興味の対象がかなり広い私にとって、様々なジャンルの私好みの本を持ち歩けるのは、画期的なことでした。ちなみに、私のkindleには、現在、100冊以上の本が入っていて、いつでもどこでも「読みたいときに読みたい本を読める環境」を確保しています。今後、ますます蔵書数は増えていくと思います。

電子書籍がシニアにおすすめの理由

そのほか、「文字の大きさを変えることができる」のも魅力です。文庫本の小さな字を読むと5分で辛くなるという状態になると、文字を拡大できることは本当に助かりますし、歳を重ねても読書の楽しみを失わずにすみます。Kindle本は、それ専用のアプリを入れることで、パソコンやタブレット、スマートフォンでも読めますので、わざわざkindleを購入しなくても電子書籍を読むことができます。

このように電子書籍の魅力はつきませんが、それでもやっぱり紙の本の魅力はなくなりません。購入する本の全てを電子書籍に置き換えることは無理なので、私は、購入した紙の書籍と電子書籍、そして図書館で借りてくる本の3種類を組み合わせています。それにより、読書の幅が驚くほど広がり、興味の対象も以前では考えられないほど増えました。私にとってこれは、人生を楽しむ選択肢が増えたことと同義です。電子書籍は、シニア世代にこそ必要なものだと思います。

自分で書いて出版

以下、【2020年4月29日 追記】

もう一つの電子書籍の大きな魅力は、読むだけでなく書いたものを手軽に出版できることです。紙の本を自費出版するには、結構お金が掛かります。電子書籍なら無料でダイレクトに出版することができます。「いつかは自分の本を出したい」と考えている人にはお勧めの方法です。

私も「Amazon kindle ダイレクト・パブリッシング」で2冊出版しました。それ以前に紙の本を自費出版したことがありますが、出版を依頼する会社を探すところから始まり、レイアウトが終わった原稿の校正までかなり大変でした。それに費用もまぁまぁかかって、何冊も自費出版するのは難しいと感じました。

それに比べて電子書籍の出版は、極端に言えば「自己完結型出版」です。ただ、そうは言っても原稿を本としてアップロードするのは初心者にはハードルが高く、私はマンツーマンでそのやり方を教えてもらいました。お陰で、2作目は自力でなんとか出版できました。

「Amazon kindle ダイレクト・パブリッシング」の良いところ

まずは、無料で出版できるところ。次に、出版した本を世界中のAmazon kindleストアで販売できることです。自分の本を世界の人に読んでもらえるなんて、それまで考えたこともなかったです。ただし、日本語の本ですから読者はかなり限定されます。海外在住の日本人の方々に読んでもらえるということでしょうか。

値段設定も自分ででき、好きな時に無料キャンペーンを実施することもできます。出版直後に無料キャンペーンをすることでかなり読者を呼び込むことができ、ランキング1位になったりしてかなりワクワクしました。ただし私の場合、利益が出るということはなく、あくまで自己完結の出版です。それでも、趣味としてはかなり満足できるものと感じます。

まとめとして私のkindle本紹介

今のところ、2冊の電子書籍を出版しました。1冊目は2016年5月「おきらく夫婦のサラッと世界一周 ピースボートで巡るアジア編」、次は2017年3月「おきらく夫婦のピューッと世界一周 ピースボートで巡るヨーロッパ編」です。

実は、当初、これらの本は三部作として計画していましたが、なかなか筆が進まず2作目から3年たってしまいました。これらの本は、2014年にピースボートで世界一周したときの経験を旅行記としてまとめたものです。三作目は、この旅のメインであるペルーやイースター島、タヒチなどについて書く予定でしたが、なかなか手を付けられずにいるうちに今日に至ってしまいました。書きたいものは書きたい時を逃さず電子書籍化することがコツだと思います。そうしないと、私のように時期を逸してしまいますから。